欲望の翼・デジタルリマスター版で懐かしいレスリー・チャンを見てきた感想!
「欲望の翼・デジタルリマスター版」見てきました!
今回上映された欲望の翼は、1990年制作の香港映画で、上映権が2005年以降に消失していたために、日本では13年ぶりの上映だったのです。
ずっと楽しみにしていて、とっても懐かしい気持ちで観に行ったのですが、懐かしいと言うより出演者がみんな若い!というのが第一印象でした。
ここではそんな欲望の翼のデジタルリマスター版を見た感想を備忘録的にまとめました。
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欲望の翼・デジタルリマスター版を見た感想
久しぶりに欲望の翼を見た感想は「みんな若い!」でした。
こちらはパンフレットの中のマギー・チャンの紹介ページ。
マギー・チャンは私よりも歳上なので、当時はお姉さんとして見ていたのですが、当たり前ですが、今見ると凄く初々しくてこんなに若いです。
私が1番最初にこの欲望の翼を見たのは、香港がまだイギリス領土の時代。
香港が中国に返還されたのが1997年7月1日なので、もう20年以上も前です。
1番はじめに見た香港映画は「恋する惑星」でフェイ・ウォンが歌う「夢中人」が大好きでした。
この曲は、今年亡くなったクランベリーのドリーマーズの広東語バージョンで、良くわからないストーリーと日本とは違う色に猛烈に惹かれて、ビデオレンタルやさんで借りられるものを片っ端から借りて見てましたね。
そして、今で言う聖地巡りで、映画が撮影された場所を探して実際に分かる範囲で行ってみたし、レスリー・チャンが当時経営していた九龍半島にあるカフェにも行ったくらい香港に夢中になっていました。
そして、当時の香港映画は全て、この欲望の翼のキャストで構成されているような感じでした。
香港アイドルって10人くらいしかいないのかな?って真剣に思っていたくらいです(笑)。
レスリー・チャンが口にする、「脚のない鳥は飛び続け、疲れたら風の中で眠り、生涯で1度だけ地上に降りる。それが最後の時」というセリフは、テネシー・ウィリアムズ作『地獄のオルフェウス』の一節。
このセリフと映画の中の最後のシーンが、レスリー・チャンの人生の最後と重なって、不思議な感じでした。
レスリー・チャンが今もなお現役の俳優だったら、そのセリフも今みたいに深くは響いてこなかったと思います。
他にも、セリフとはいえレスリー・チャンの口から発せられる言葉が、彼の人生とダブっていて、初めて見た20年前とは全く違った印象でした。
私が「欲望の翼デジタルリマスター版」を見た劇場は福岡のKBCシネマ。
早く見たくてたまらない~とはいいつつ、ちゃっかりレディスディを狙って水曜日です(笑)。
この日は、夕方早めの1回だけの上映だったのですが、見に来る人っているのかな?って思っていたら、思ったよりも人が多くてびっくり!
ただ観客は、若いカップルが2組か3組で、あとはアラフォー以上の世代で、当時の香港映画にハマった世代のようでした。
映画のパンフレットとレスリーチャンの写真集
映画のパンフレットも、レスリー・チャンの写真集もしっかり購入してきました!
写真集を買うとレスリー・チャンのポストカードが1枚もらえるのですが、それ欲しさもあったという、良い年をしても欲しいものはほしいのです(笑)。
以下は、写真集より。
香港で発売されているもののようで、活字はとどんどはいっていないのですが広東語(中国語)で映画の題名とキャストと放映された年号だけ入っていました。
ブエノスアイレス
このブエノスアイレスは音楽と、サウンドトラック版のCDジャケットが凄くきれいだったんですよね。
星月童話
常盤貴子さんとの共演で凄く話題になった作品です。
覇王別姫
恋戦沖縄
そういえばこれも見たな、と。
右上の黒のタンクトップと右下の、白シャツに帽子をかぶっているのはレオン・カーフェイ。
レオン・カーフェイの「愛人・ラマン」も、当時と今とではストーリーの受け取り方が全く違う名作ですね。
真ん中はフェイ・ウォン。
上海グランド
欲望の翼(デジタルリマスター版)について
この作品は、1991年の第4回東京国際映画祭で、『デイズ・オブ・ビーイング・ワイルド』の邦題で上映された後、1992年に『欲望の翼』の邦題で劇場公開されました。
欲望の翼は、ウォン・カーウァイ監督の代表作とも言える作品の1つで、もともとは前編後篇二部構成の予定でした。
そのために、ラストに九龍城砦の一室でトニー・レオンが登場し、その続きを期待していたのですが、結局続編はないまま。
理由は、この欲望の翼は、キャストを見れば一目瞭然、香港のトップアイドルたちが勢揃いしています。
どうやら予算的に厳しかったようです。
当時の香港映画は全て、この欲望の翼のキャストで構成されているような感じでした。
香港アイドルって10人くらいしかいないのかな?って真剣に思っていたくらいです(笑)。
1991年の第4回東京国際映画祭で、『デイズ・オブ・ビーイング・ワイルド』の邦題で上映された後、1992年に『欲望の翼』の邦題で劇場公開されました。
第10回香港電影金像奨で最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀主演男優賞(レスリー・チャン)を、第28回金馬奨で最優秀監督賞を受賞した作品です。
- 脚本・監督:ウォン・カーウァイ
- 製作:ローヴァー・タン
- 製作総指揮:アラン・タン
- 美術:ウィリアム・チョン
- 撮影:クリストファー・ドイル
キャスト
- ヨディ:レスリー・チャン
- スー・リーチェン:マギー・チャン
- ミミ(ルル):カリーナ・ラウ
- タイド(警官):アンディ・ラウ
- サブ(ヨディの友達):ジャッキー・チュン
- レベッカ(ヨディの養母):レベッカ・パン
- ギャンブラー:トニー・レオン
欲望の翼の特徴
1960年代の香港を舞台に、若者たちの恋愛模様を描いた群像劇で、特徴は
- 「時」を象徴する時計
- 「内面」を映し出す鏡
特に「チクタク」と時を刻むアナログな時計の音や、映像の端っこに、時計が写り込んでいたり、背セリフの中でも時間を尋ねるシーンが凄くたくさんあります。
まとめ
ここでは「欲望の翼・デジタルリマインダー版」を見た感想についてまとめています。
DVDも発売されていますね。
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